限界集落旅の名言

限界集落等の過疎地に住む人生の先輩方から「人生訓」を収集する旅

限界集落の旅-北海道小樽市-北海道から東京に帰る

震災の後しばらく経って
「戻ってきてもらわないと寂しいから」
というメッセージが増富社長の部下の方から送られてきたため、北海道から東京に戻ることになった。

 

▼前回の記事▼

genkaishuraku.hatenablog.com

 

 

北海道から東京に帰還命令が出る


『寂しい』なんて女みたいな理由で戻ってほしいなんて、社会ではない話だろうから、何か裏があるに違いないと思いながら9月末をもって北海道を去ることになった。

 

f:id:genkaishuraku:20200202190416j:plain

小樽市の公園から


東京に戻る数日前に飲食店で苦楽を共にしたスタッフの方々と飲み会をした。

2次会のカラオケ屋さんで皆が歌ってるの思い出にと思ってこっそり録音してたらバレて、消して消して!、と言われた。はい消しますよ、と言ったが1年以上経った今も消せないでいる。

 

「1月末にまた遊びに来てください。これは命令です!」
学生時代ヤンチャだったスタッフのIさんが目をキラキラさせて圧をかけてきた。ありがたい話である。でも結局、2018年11月末に北海道へ行くことはなかった。さらに2019年にも北海道へ行ってない。こうやって出会ったそばから次々に疎遠になっていくんだろうか。ぱっと1日会っただけでは、どれだけ楽し気にその場を過ごせたとしても、親しくなれないのが人間関係だから、飲食店のスタッフさん達とシンドイ仕事で苦楽を分かち合えた時間は貴重だったのだろうから少し勿体ない。

厨房で玉ねぎを剥きすぎて、僕が玉ねぎの皮を剥いているのか玉ねぎに皮を剥かされているのかわからなくなったのも今となってはいい思い出である。もうやりたいとは思わないけど。

 

飲食店の社宅に住むT氏はまだしばらく北海道に残って仕事を行うらしい。
修理が終わったホンダアクティに乗って苫小牧のフェリー乗り場に向かった。

北海道は9月の時点で、もう寒くなっていた。

 

北海道で、できなかったこと

色々と名残惜しいこともあった。

限界集落で話を伺ったおじさんに「薪割り手伝いに、また来ます」といっておきながら結局その約束を嘘にしてしまったことや、もっと遠くの地域に行きたかったこと。

f:id:genkaishuraku:20200202181152j:plain

羊蹄山と畑

f:id:genkaishuraku:20200202181350j:plain

細川たかし記念館in道の駅

f:id:genkaishuraku:20200202181411j:plain

細川たかし記念館in道の駅

思い出とはいうものの羊蹄山付近はほとんど通り過ぎただけだからさほどの思い出は、まだない 。

 

酒処 ふじりん

小樽市花園でT氏と見つけて、また行きたいと思っていた、出汁のきき方が素晴らしいおでん屋さん『酒処ふじりん』にも行かずに終わった。

京都人のT氏が、俺を唸らせる出汁の味…!、などと、ほざいておられた。

おでん以外にも、ホクホクと濃厚で柔らかくこってりした果肉の『湯で落花生』が美味で帰るまでに食べておきたかった(店員さんの品も良くて心地よい時間が過ごせます)

f:id:genkaishuraku:20200202180343j:plain

茹でた落花生も美味しい

f:id:genkaishuraku:20200202180355j:plain

茹でた落花生の中身

▼酒処 ふじりん▼

tabelog.com

 

浜坂皮フ科


飲食店で教えてもらった札幌市内の浜坂皮フ科に通えなくなることは心細かった。この皮膚科の先生は、できる限り自然治癒でアトピーを抑えるように指導してくださった。

「体の洗いすぎは良くないぜ。体が乾燥しちまうからな。アンタ彼女はいるか?彼女と会うときには体を念入りに洗わなきゃダメだけどな(笑)そうじゃなかったら足と頭とチンポ洗うくらいで充分だ!あと、よく寝るんだぜ」

面白い先生だった。僕の体に合った治療法だったためとても残念だ。

▼浜坂皮フ科▼

byoinnavi.jp

 

北海道文化の締めパフェ

北海道名物の締めパフェもやらずに終わった。

ちなみに飲み屋が集まる小樽市花園にはたしか『肉とワインと締めパフェ』の店があった。食と酒と締めパフェまでワンストップで揃っているところが気になっていたが結局行けずじまい。他にも花園にはジンギスカンのお店があってこちらも美味だった。使い込まれた畳と煙の燻り具合が雰囲気良く、お酒と食を進めてくれた。

f:id:genkaishuraku:20200202175023j:plain

パフェは単品でなら食べた。

 

とりあえず社宅で使わせてもらった布団カバーやその他の洗濯物をコインランドリーで洗って乾燥させた。なかなか風情のあるコインランドリーだった。

f:id:genkaishuraku:20200202184108j:plain

小樽市のコインランドリー

f:id:genkaishuraku:20200202174810j:plain

小樽市のコインランドリー

f:id:genkaishuraku:20200202174816j:plain

小樽市のコインランドリー(昔のジャンプも残っている)

行きと同じく『さんふらわあ』の船内で19時間過ごした。皮膚が乾燥するから帰りの船内でも大浴場には入らなかった。また浜坂皮フ科を思い出した。

 

東京のシェアルームに到着

東京でルームシェアしていた家に到着した。
東京台東区の某ビル(2020年現在引っ越しているため、もう住んでいない)。この家にはクリエイターたちが暮らしている。元々、皆同じ会社にいたが、社内の揉めごとのせいでクリエイターたちはほとんど辞め、その後、志を同じくする者たちだけで寝食を共にしようと東京に出てきたのである。皆それぞれの持ち場で頑張っている。

 

帰ってきてから企画書のデザインやら年末には年賀状のデザインを行った。僕はそこまでデザイン能力が優れているわけではないが、企画書や年賀状のデザインにはちょうどよいクリエイティブ能力らしく、使いっぱしりや部屋の掃除などもやるため、コスパが良いらしい。

そんな業務をしながら、とりあえず北海道で買ったお土産を色んな人に渡しに行った。

 

次回:お世話になった限界集落の人に北海道の土産を渡しに行く

 ______________________________________

限界集落旅のYOUTUBEも公開しています▼

www.youtube.com