限界集落旅の名言

限界集落等の過疎地に住む人生の先輩方から「人生訓」を収集する旅

ニュースで旅人関係の詐欺が取り上げられて何となく旅がしにくい

富田林脱走事件の犯人が日本一周しているサイクリストになりきったり、桑名正博の息子と名乗って日本を渡り歩いたりしている人など、最近、旅人詐欺とでもいうような出来事がニュースにとりあげられているため、集落巡りをしている訳の分からん訪問者である僕は何か犯罪に結び付けられ疑われるんじゃないかと思ってドキドキしながら旅をしている。

 

この間も訪問した集落でおばあちゃんに「さあさあ、あがんなさい」と家に上げてもらい、干し柿やカボチャ、りんごの甘煮など食べさせてもらい「あぁ、人の良心につけこむ隙はここにあるのか」と思って、おばあちゃんのおもてなしに喜ぶ反面、切ない。おばあちゃんに「突然やってきて僕、あやしくないですか?」と聞いたら「大丈夫。目を見ればわかる」とおっしゃる。

嬉しい反面、やはは切ない。

 

詐欺っぽいことをしていた人たちはお土産片手に気さくにやって来たともいう。

僕もお話を伺った方にはお土産を持ってお礼に行く。すると村の人は「いつまでも覚えてくれててありがとう」と言って喜んでくださる。

ひょっとしたら、街から移住して村の一員になるより外部から打算なしで手土産片手に持ってくる良心の塊(に見える人)の方が信頼されるのではないか?と思うくらい喜んでくださる。

 

しかしながら生き延びるための手段とはいえ旅先で人と打ち解ける逃走犯のコミュニケーション能力は凄いなぁ(少し羨ましい)。犯罪をせずに真面目に営業マンをやってたらかなり業績を上げてたんじゃなかろうかと思う。