限界集落旅の名言

限界集落等の過疎地に住む人生の先輩方から「人生訓」を収集する旅

限界集落の旅【2018年に心の支えになった格言・名言4選】

2019年を迎えたので今まで限界集落を旅して拝聴した名言・格言・珍言の中から、昨年、僕の心の支えになったものをまとめました。

 

 

2018年心の支えになった言葉(順位なし)

 

30代で結果が出ると思うな。50、60代で結果が出ればいい。(徳島県

 

・あの人が頑張ってるから自分も頑張ろうと思わないと成功しない。(福井県

 

・足踏みしてでもいいから止まるな。(北海道)

 

・逃げられる場所も大事。(栃木県)

 

【解説】

「30代で結果が出ると思うな。50,60代で結果が出ればいい」

徳島県美馬郡つるぎ町地蔵寺というお寺のご住職に拝聴した言葉。

20代中盤~30代になった頃、自分の周りで同世代たちが自分のやりたいことを見つけたり、特にやりたいことはなくても自分の人生の落としどころを見つけたり、特に納得はしていなくとも仕事に慣れ始めたりしている中で自分は仕事を続けるはおろか職場でまともにコミュニケーションもとれず、何もできず、クビになったりしている。するとついつい魔がさして、これは参ったなと、太宰治じゃないけども、生まれて、すみませんと妙な罪悪感でもって余計になにも言えず、このまま一生自分はダメなままなんだろうな、と観念してしまいます。

というと、ご住職曰く「20代からこの仕事についてるけど、若い時、人生の酸いも甘いも噛み分けた70代80代の檀家さんにどんな説法といていいかわからんかったわ。20代30代なんてそんなもんだろう。コミュニケーションなんて取れなくて当然、怒られたり失敗したりしながら経験を積んで、もっと人生長い目で見て考えないといけない」

そういわれてほっとした。さすが坊さんやと唸りながら旅先で何かうまくいかなくってもこの言葉を頭にめぐらし「大丈夫、大丈夫」と気持ちを立て直している。

 

「あの人が頑張ってるから自分も頑張ろうと思わないと成功しない」

福井県の某限界集落で拝聴した名言。自分を奮い立たせるために時々思い出していた。

 

「足踏みしてでもいいから止まるな」

北海道のメロン農家のご主人から拝聴した格言。「あきらめず、投げ出さないで頑張るのが人生、でも失敗はつきものだし恐れもあるだろう。そういうときは歩みを遅めて、でも立ち止まらず、動き続ける」とのこと。 

ちょっとでもいいから何かしようではなく、どんなにくだらなくても今日できたことを「良し」と思えるようになった。

 

「逃げられる場所も大事」

栃木県の「日光温泉 四季の湯」で湯船に浸かっていた旅行客の男性に話しかけたときに拝聴した言葉。不動産関係の営業をバリバリやっている名うての仕事人。「怒ってもヘコますだけだから」と部下を怒ったことがないらしい。自分の心が折れないように、再起不能にならないために、しんどくなったら避難できる場所があった方が物事長続きするとのこと。

そのためあらかじめ集落の近くにある道の駅や古民家カフェ、温泉、直売所、見晴らしのいい道、街中のネットカフェなどの避難場所をチェックしておくようになった。

 

4つの名言を見ると、

物事に取り組む気力を持ちつつも、自分の欠点や失敗を受け入れるバランス感覚を欲している様子がうかがえる。「スピード!」「効率!」「できなければダメ!」と思わず、大きなことはできなくても、今日できることをしよう。わずかなことしかできなかったとしても、今日できたことを良きこととしようと思えるようになった。

そして自分の欠点を受け入れるように心がけることでネガティブな気持ちや発言が減った(これは良いこと)。

というより、温泉に入っている知らない人に話しかけるようになっている自分に驚く。

 

増富社長の勧めで始めた限界集落の旅ですが、なんやかんやでインスタグラムでメッセージがいただけたり仲良くしていただける方が増えたり、なかなか実りのある活動になっています。今年も続けていきます。

 

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集落巡りのYOUTUBEもやってます。