限界集落旅の名言

限界集落等の過疎地に住む人生の先輩方から「人生訓」を収集する旅

限界集落の旅-京都府相楽郡和束町編(1)-

前回の続き:限界集落を旅する練習をした半人前社会人。ビクビクしながら重い腰を上げて限界集落へ旅立つ…?

 

 

旅の注意点を聞いた

genkaishuraku.hatenablog.com

旅の準備をして準備万端。

まずは近場の限界集落「京都府相楽郡和束町湯船」に出かけることにした。

出発する数日前に、この旅のことを学生時代の友人K君に話したところ「甘く見ない方がいい」と釘を刺された。

K君は大学生のときに自転車で日本を(どこまでだったか忘れたけど)旅した男である。

旅の魅力も苦労も知り尽くしている。

そして、夏の終わりに旅とはなんぞやという内容をまとめた冊子を作り「学生は旅に出るべきだ」と締めくくった男である。

僕はもう学生ではないし、旅もしたことがない。そんな人間が見知らぬ土地の見知らぬ人と交流できるかどうか心配されたのだろう。

Kの友人であり田舎の人たちの生活を記録している写真家の方も呼んでもらい集落を巡る際の心構えを聞いた。

これは英才教育だ。座学と実技共に受けさせてもらえてありがたい話である。

 

旅の前のありがたい話

・田舎の人たちの同じ人間だから外の人間に向けてオープンとは限らない。

・道くらいは教えてくれる(ニコニコしてても業務的)。

・集落の人と深く関わるには仕事の手伝いとかした方がいい。

・誰か一人ターゲットを決めて数日間、張り込むといい。

・腕章をつけると取材している人としてそれなりに見える。

 etc...

 

和束町へ出発

K君ありがとう。

そんなこんなで出発した。

この時はまだ車(牛乳配達用のホンダアクティ )を借りていなかったため、電車で現地に向かった。

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駅で降りて取り敢えず情報収集のため、観光案内所に話を聞く。

 

僕「かくかくしかじかの理由で湯船に行きます」

スタッフさん「湯船の人なら気軽に話しかけても応えてくれると思いますよ」

とのこと。とはいえ油断はできない。

 

バスに乗り湯舟に向かう。

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和束町からの風景

玉露の名産地だけあって茶畑が目立つ。

お茶のシーズンには茶畑がある地帯に外国人観光客の方が多く集まるそうだ。

山間の道を走りつつ、学校の前で半ケツになりつつゲームに興じる子供を横目にバスはドンドン進んでいく。

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この日の旅日記(半ケツの小学生)

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集落の人に話しかける

バスを降りて集落内をうろつく。

 

洗濯物を干しているおばあさんを見つけた。

とりあえず話しかけてみよう。

「すみません」

お婆さんは振り返る。

「ちょっとお話させていただいてもいいですか」

失敗だった。

お婆さんの眉間に皺が寄っている。

 

「何の話や?」

「あぁ...その...」

「忙しいから無理や」

「そうですか…」

「ああ」

お婆さんは家に入っていった。

 

そらそうである。

何の意図も伝えずに声をかけたらの悪質な勧誘だと思われかねない

(後に岐阜県新興宗教の勧誘と疑われたがそれはまた後日)。

 

僕は引き返して一呼吸し、しばらく川を眺めた。

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次回:鋼のような心を持つお爺さん現る。

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集落巡りのYOUTUBEもやってます。