限界集落旅の名言

限界集落等の過疎地に住む人生の先輩方から「人生訓」を収集する旅

限界集落の旅-続、お世話になった方々にお土産を渡しに行く活動が難しい-

北海道の過疎集落を旅した後、集落旅でお世話になった人に北海道土産を持ってお礼に行った。これが今振り返ると、反省点の多い活動だった。

▼前回の記事▼

genkaishuraku.hatenablog.com

 

 

自給自足の一家


栃木県日光市の自給自足を研究している一家にも北海道土産を渡しに行った。この一家にはかつてプチWoofer体験(仕事をする代わりに寝床と食事を提供してもらう)をさせてもらった。


▼Woofer体験記事▼

genkaishuraku.hatenablog.com

 

 

北海道名物菓子『白いブラックサンダー』(チョコレート)などの名物食品を持って行ったのだが、なにせ自給自足を研究している一家なわけだから市販の食品は添加物とかの関係で食べないんじゃないだろうか、と直前で気づいた。

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北海道限定のチョコレート菓子『白いブラックサンダー

 

 

なんで北海道にいた時に気づかったんだろうか。
なんでめふんとかにしなかたんだろうか。
金、無かったからだ。それでもめふんくらいは買えたはずだ。
金が無い上に、気も利かない。ろくでもない。
そう思ったけれどもう遅い。

 

めふん

japan-word.com

 

市販のチョコレート食べることあります?と若干、恐る恐る差し出したが
『あ、食べるよー』とのことで一家の食卓としては全く問題なかった。

気にし過ぎである。というかブラックサンダーに失礼である。

むしろブラックサンダーなのに『白い』とは、これ如何に?と捻りの効いた名前が好感触でお土産物のセンスも一家に合っていたらしい。

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ブラックサンダー』のくせに『白い』とは、これ如何に。

 

▼本日の北海道土産『白いブラックサンダー』▼

www.yurakuseika.co.jp

 

 

 

自治会長の家


人生訓を聞かせてもらったある集落の村長さんの家にも行ったら、冬の期間はスキー場に出稼ぎに行っているとのことで留守だったため(雪が降る集落は冬季は出稼ぎに行っている場合があるようだ)、ご在宅しておられた村長さんのお母さんにお土産を差し上げた。

 

やっぱり目尻や顔立ちは親子だから似てるなーと思っていると、その場で即お返しとばかりに大量の柿やリンゴの砂糖漬け、カボチャの煮物に漬物、緑茶とコーヒーでもてなされて何か凄く得したような、申し訳ないような気持ちになってしまった。
緑茶は『暖かいうちに飲むのが礼儀かな』と思って熱いうちにハイペースで飲んでいたら、飲み干すたびに追加で入れてくださるため、歯医者のうがいの水よろしく、常時、湯のみが満タンになっていた。カテキンで僕の体を浄化してもらっているようだった。お土産を持って行って逆に満腹で帰るときの、妙な申し訳なさ。

 

飲み屋1


各所の地酒を何度か渡している飲み屋さんに向かった。今回もいつものように、その節はお世話になりました常連の皆さんで飲んでください、と北海道の地酒を渡してうどんを注文しすすっていたら『いつも貰ってばかりでは悪いから』と、うどん代をまけてもらってしまった。善意の営業をしているような気がした。

 

飲み屋2


店主に酒のつまみになるスナック系のお菓子を渡し、来店していた常連客の皆さんで食べていい感じに終わった。
「いつまでも覚えていてくれてありがとうね」
という店主の言葉にホロッとしつつ、若干、飲み代をまけてくれそうだったので『定価で』と言ったような、言わなかったような。

 

 

お土産を持っていくのが難しい。
他にも何カ所かの集落に北海道土産を持って行ったが、
その度に、本当に自分は感謝してお土産を持ってきたのか?営業マンになってないか?善意を押し売ってないか?『お土産を渡す』というコンテンツにしようとしてないか?と疑問が湧き出していた。自分に邪な気持ちがあるんじゃないかという疑いである。

お土産を渡すには神社にお参りするときの二礼二拍手一礼のように心の所作があるような気がする。

 

そして、お返しを気にし過ぎである。お土産に対して好意が返ってきたら素直に受ければいいだけなのに。お返しが怖くてお土産が渡せるか。

あと活動時間や移動距離の制約で行こうとしてたけど行けてないお宅もあったりしたが、それも不平等な感じで良くないなぁ。

 

お土産を持っていくなら…

  • 心から感謝しているからこそ、持っていく。
  • 相手の好みを把握しておく。
  • あらかじめ現地の様子を把握しておく。
  • あらかじめ連絡を取っておく。
  • 1人に渡すなら全員に渡す(全員で楽しめるものを渡す)
  • 無理に『ブログに書けるかな?』と思わない。
  • お返しされてもあまり気にしない(好意はきちんと受け取る)
  • 軽やかに、爽やかに、自然に渡す。

他にも色々あるだろうなぁ。気遣いが難しい。

 

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