限界集落の旅-大阪府千早赤阪村編 道端でエロ本を見つけた-
前回の続き:京都府福知山市に行った2017年の秋ごろ「一冊の絵本のような村」というキャッチコピーがつけられた大阪府南河内地域の千早赤阪村に向かっていた。
▼前回の記事▼
「一冊の絵本のような村」
大阪府の南部とは思えぬメルヘンなコピーだと思いながら車を走らせた。
大阪の北部出身の僕は大阪の南部が未だにおっかない。
映画「岸和田少年愚連隊(ナインティナイン主演)」の血なまぐさいシーンや、高校生のときに岸和田出身の同級生がだんじり祭りを「祭りではなく戦い」と言い切り、大阪の南部出身の英語の先生が「商店街の向こうから人が走ってきたと思ったらそのままの勢いで俺の友達にウイザードしよった。そのとき友達が食べてたコロッケが宙を舞い、コロッケ屋の鍋に戻って二度揚げされました。これをシャイニングウイザード事件およびコロッケ2度揚げ事件といいます。僕の住む街全体がバトルフィールドなんです」と語っていたのを聞いた影響から大阪の南部で自分はやっていけないんじゃないかという先入観がある。
そのため色鉛筆を数本立てたモチーフに「一冊の絵本のような村」と書かれた看板見えたときには「ええ?!」とびっくりした。
京都から1時間半くらいで村に到着。道の駅と役所の間くらいにある駐車場に停車し車を降りると役所の近くで人が踊っているのが見えた。
千早赤阪村散策
この日は村内にある高齢者施設「いきいきサロンくすのき」でお祭りがあった。
「これは!」と思った僕は出店が並ぶ施設の駐車場と思しき広場に入場した。
「参加してね!」とばかりに入り口で案内をしていた村のおじさんが僕にアイコンタクトした。
100円を募金して1枚チケットを貰い、お店の商品と引き換える。とりあえず一枚チケットを貰いたこ焼きと引き換えて食べてみた。生地は紅ショウガがふんだんに混ぜ込んだ薄っすらピンク色で外はふんわりで中もふんわり。
小粒系たこ焼きだが8個入りでお得。
施設内のお爺ちゃんお祖母ちゃんとちょっと話せないかと思い、さっき入り口でアイコンタクトしてくれたおじさんに誰に許可を取ればいいか聞いてみた。
おじさんに僕の旅の事情を話すと地元の議員さんを呼んできてくれて、近日中に村でクリスマスパーティが開かれることやその時に村に来れば議員さんに案内してもらえるように話が進んだ。さらに和歌山県に北山村という限界集落が「テレビで取り上げられてたで」と教えてくれたりもした。ありがたいと思いつつこの日は村を散策した。
千早赤阪村は日本の棚田百選に選ばれていたり、楠木正成生誕の地だったり、金剛山での登山やロープウェイ等々見どころが多い。
像の近くには楠公の体を洗った産湯が湧き出たとされる井戸がある。
「ちょっと飲んだろか」と思って井戸まで降りてみたが水は枯れていた。
こちらは銅像で馬に跨っていて立派。
生誕の地の千早赤阪村では大河ドラマ「楠木正成」の制作を目指しているが、もしドラマ化が実現したとして東京の立派な像の方に人が集まってしまわないか心配である。
(そうなってしまわないために千早赤阪村の美しい風景を掲載します)
千早赤阪村風景コレクション
かなり上質な棚田が見られる。
タナダーにはたまらない棚田スポットかつバイク乗りの人にはたまらない坂道を楽しめる村でもある。
エロ本が落ちていた。
村の散策後、引き返している道中で発見。
あまりの興奮で写真に指が写りこんでしまっている。
エロがVRになろうとしている時代に紙媒体のエロ本とはなかなか趣がある。
小学生が側溝で見つけたエロ本を「見たいけど直接触るものなんだから...」と足で蹴りながらページをめくるように、なんとなく自然の風の力で、近づきすぎないようにしてページをめくる。
でも、もう大人なのでこれくらいでいいやと思ってその場を後にした。
だいたい、捨てられて5分くらいしか経っていない他人のぬくもりは触る気がしない。
次回:
限界集落の旅-大阪府千早赤阪村編 かっこいいおばあちゃんに出会う- - 3社クビの社会人、限界集落を旅する。
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集落巡りのYOUTUBEもやってます。